英語で議論できない焦りが学習の原動力に
――今回英語学習を始めたきっかけを教えていただけますか?
M.Mさん: 通信会社で管理職をしており、海外のベンダーとの技術的な議論が増えてきました。クラウド事業者などは外国の方が多いので、技術的な話を英語でできるようになりたいと以前から思っていました。
半年ほど前のアメリカ出張で技術英語での議論が全然できなかったんです。通訳を介すと専門領域の複雑な内容がかえって伝わりにくくなってしまって。自分で英語を話す必要性を強く感じました。
――数ある英語学習サービスの中からSTRAILを選ばれた理由は何だったのでしょうか?
M.Mさん: 英会話は5年ぐらい前に一度やっていたのですが、成長を感じることができずにやめてしまいました。自分の専門ではない英語学習で試行錯誤に時間をかけるのは合理的ではないと思ったので、そこを助けてもらいたいと考えていました。
すでにある程度の英語力はあったので、時間の無駄を避けながら効率的に英語力を上げたいという私のニーズにSTRAILはぴったりでした。自分で学習は進められるからこそ、過度なサポートが必要ないという点も魅力でした。
英語中上級者が直面する「準備しないと話せない」課題
――STRAIL受講前に感じていた課題はどんなものでしたか?
M.Mさん: 事前に話す内容を全て文章で書いておかないと、ほとんど話せませんでした。パワーポイントの資料も細部まで作り込んで、質問されると「ちょっと待ってください」と時間をもらうような状況でした。
時間をかければ英語は組み立てられるものの、リアルタイムでのやり取りは困難でした。スピーキング力を強化する学習アプリも使っていましたが、なかなか解決に至りませんでした。
――ここで、担当されたSTRAILコンサルタントの林さんに伺います。初回コンサルティングで見えてきたM.M様の課題は何でしたか?
林コンサルタント: まず、英文を訳読ベースで理解されていることが顕著でした。頭の中で日本語を考えてから英語にする、理解する際も日本語に訳してから行う傾向が強く見られました。
その課題を解決するために、チャンク(意味の塊)ごとに理解していくトレーニングであるサイトトランスレーションと音読練習に集中的に取り組んでいただきました。サイトトランスレーションは、チャンクごとに英文の意味を理解する練習です。
音声面では、若干力みが強く、単語の最後に母音が残ってしまったり、アクセントの位置が間違っているケースが見られました。特に弱形発音を中心に、脱力して発音することを意識してもらいながら練習しました。 こういった細かい点がリスニングの正確性にも影響が出ていました。
STRAILの科学的メソッドに基づいた課題解決プロセス
――ご自身の課題を指摘されたとき、どのように感じられましたか?
M.Mさん: 言語習得では、フェーズごとに取り組むべき学習が異なるということが目から鱗でした。自分がいまどのフェーズにいるのか的確に指摘していただき、これまでのやり方では話せるようになるわけがないと思いました。
1日1.5時間の効率的な学習で得られた変化
——1日の学習時間はどのくらいでしたか?
M.Mさん: 平均すると1.5時間ぐらいでしょうか。少ない時は1時間の時もありますが、なるべく2時間は確保するようにはしていました。平日でできなかった場合は土日でリカバリーできるようにしていました。朝の1時間をベースに、夜は子どもが寝てから少し、移動中のすきま時間も活用していました。
――どのような変化を実感されましたか?
M.Mさん: 海外の方との英語会議で、進行から質疑応答まで主体的に行うことができるようになったんです。同席している会社のメンバーが言いたいことを代わりに英語で伝えてあげるほど余裕が生まれて、自分でも驚きました。会社のメンバーからは 「えっ、すごく話せるようになっていますね!」 とびっくりされました。
以前は英語での会議のファシリテーションがすごく嫌で、「次の議題に移りましょう」と英語で言うだけでもストレスだったんです。それが今では悩まずにスッと言えるようになったんです。本来フォーカスすべき会議の内容や議論に集中できるようになりました。
スコアでも現れた驚異的な英語力向上
――英語力の伸びがスコアに反映されていますが、スコア以外での気づきはありましたか?
M.Mさん: 先日受験したTOEICでは、リーディングで10分ほど時間が余りました。以前はパズルみたいに英語を捉えていたのが、英語を前から順に語順どおり読んでいけるようになりました。以前は時間が足りないくらいでしたので速く英文を読めるようになったことを実感しました。
STRAILの「戦略的コーチング」がもたらす成果
——STRAILの効率を重視したコンサルティングのスタイルについてどう感じましたか?
M.Mさん: 他のサービスですと、長時間の学習が必要であることやセッション時間が長いところがありましたが、私はフレックスをフル活用して家庭と仕事を両立している状態だったので、毎日一定の時間に調整するのは難しいと思いました。
「寄り添う」ことに関しては、英語学習に限らず「もういい大人なので自分でできます」と思っていました。
それよりも、自分の課題を精緻に見つけ、それに合わせて学習戦略を立ててくれることに価値を感じていました。その点は自分だけではたどり着けないところでしたから。
——林コンサルタントが意識していた学習戦略はありますか?
林コンサルタント: M.Mさんは基本的な知識がしっかり身についていた分、実際の場面でその知識を“使いこなす”スキルに課題が見えていました。そこで、本当に必要なトレーニングに絞り込み、実践に直結するメニューを設計しました。
英語力で切り拓いたキャリアの可能性
——米国ビジネススクール派遣が決まったそうですね。おめでとうございます!
M.Mさん: はい。来年、会社の短期留学派遣制度で米国のビジネススクールへチャレンジすることが決まりました。英語力の項目をクリアできたことも選抜に通ったポイントでした。今後さらに英語力を磨く必要があるので、STRAILで身につけた勉強法を活かして頑張るつもりです。
——今後は、培った英語力をキャリアにどう活かしていきたいですか?
M.Mさん: 国内で完結する仕事はだんだんなくなってきています。海外のベンダーや同業者と意思疎通ができるスキルは、ある程度の役職になれば不可欠ですので、今後も英語力を上げてキャリアアップに活かしたいと思います。
林コンサルタント: この3ヶ月で、英語を読み取ったり、聞き取ったりすることへの抵抗感がだいぶ解消できて、英語を使うことにすごく前向きになってくださっています。留学に向けて、身につけていただいたスキルをキャリアアップに活かしていただけたらと思います。
突破口は「正しい学習ステップ」にあり
――同じように伸び悩んでいる方へメッセージをお願いします。
M.Mさん: 学生時代に英語が得意だった方、テストの点が良かった方はたくさんいると思います。学校ではできたけど話せないと思っている人は、話せるようになるまでの正しいステップを知らないだけなのかもしれません。
STRAILでは、話せるようになるための正しいステップを知り、自分の課題に合わせた学習をすることで英語力を上げることができます。
基礎力のある方なら、必ず話せるようになります。ぜひチャレンジしてほしいと思います。
おわりに|「話せない上級者」こそ、変われる余地がある
M.Mさんのケースは、中・上級者の多くの方が抱える「基礎的な知識はあるものの実践で活用できない」という壁を、科学的な課題発見と戦略的な学習プランで突破した事例として、多くの中上級学習者の参考になるでしょう。




