教材にあれこれ手を出したものの、独学は無理……
――中学校で英語の講師をしていたそうですね。英語を学ぼうと思ったきっかけは?
**N.Sさん:**一緒に授業を担当していたネイティブ講師と、雑談を楽しみたかったんです。
授業の打ち合わせなど、内容の決まっている話はできました。でも雑談になると、うまく聞いたり話したりできず、難しいと思うことがよくあって……。
英語の勉強はしていましたが、身についた感覚がまったくなく、勉強法さえわからないという感じでした。
――どのように勉強されていましたか?
**N.Sさん:**帯が魅力的な参考書や人気の問題集を、あれこれ買っていましたね(苦笑)。
ただ、このままで英語力が伸びるのかと疑っていました。途中で飽きてしまうこともしょっちゅう(苦笑)。
――STRAILはどのようにして知りましたか?
**N.Sさん:**英語のコーチングスクールについては、まったく知りませんでした。でも、ENGLISH COMPANYの公式サイトが目に入ったんです。
3か月で英語力を大きく伸ばした実績の数々に、衝撃を受けました。自力では無理だとわかっていたので、すがる思いで受講を決意しました。
――ENGLISH COMPANYのパーソナルトレーニングではなく、STRAILのコンサルティングを選ばれたんですね。
**N.Sさん:**はい。受講のペースなどを考え、STRAILの「TOEIC®L&R TESTコース」を選びました。
英会話の土台を鍛えたかったんです。単語・文法の知識、相手の話を聞き取るスキルなどですね。
STRAILで教わることは、単語の暗記の仕方ひとつにしても、これまで自分がやっていた勉強法とはまったく違いました。
小塙さんから教わった勉強法だと、すぐ身についたのが衝撃的でしたね。聞き取れる音がだいぶ増えました。
「TOEIC®L&R TESTコース」を終えましたが、STRAILを続けたかったので、次は「ビジネス英語コース」を受講することに。小塙さんが私の課題を的確に教えてくださり、これなら続けていけると思ったのも、継続の理由です。
「ビジネス英語コース」でも、小塙さんに担当していただけました。私の弱点をすでに把握してくださっているので、安心感がありましたね。
――「ビジネス英語コース」では、何を目標に?
**N.Sさん:**リスニング力に加え、スピーキング力も伸ばしたいと思っていました。来年4月の教員復帰に向け、本格的な英語力を身につけたくて。
「瞬発力」と「流暢性」を鍛えるトレーニングとは?
――「ビジネス英語コース」では、どのようにアプローチしましたか?
**小塙コンサルタント:**聞き取りの負担をさらに減らすトレーニングを継続しました。「ディクテーション」、「オーバーラッピング」、音を意識しての「シャドーイング」です。
(ディクテーション:聞き取れた英文を紙に書き取るトレーニング) (オーバーラッピング:英語音声に完全に重ねて発音するトレーニング) (シャドーイング:英語音声に1、2語遅れて発音するトレーニング)
アウトプットのトレーニングも重視しました。
N.Sさんの課題は、シンプルな文を構築する「瞬発力」と、発話の「流暢性」。文法の基本知識はおもちでしたが、その知識を実践で使えるようなトレーニングが必要でした。
使用した教材は、オリジナルの「CoreGrammar」と市販の『英語のハノン』。「瞬間英作文」や「パターンプラクティス」に取り組んでいただきました。
(パターンプラクティス:特定の文法項目を使った例文で、主語や動詞などを変化させつつ音読するトレーニング)
――シンプルな英文がすぐに口から出てくるかは、重要ですよね。流暢性については、どんなトレーニングを?
**小塙コンサルタント:**主に2種類です。ひとつは、産出語彙知識の幅を広げて流暢性を鍛える「4/3/2スピーキング」。
(産出語彙知識:話したり書いたりするときに使用可能な語彙。「読めるけど書けない」ような語彙は含めない)
ひとつのテーマで3回スピーチしてもらうトレーニングです。4分→3分→2分と、話す時間をだんだん短くしていきます。
実際は、さらに1分ずつ短くしました。時間的なプレッシャーをかけ、流暢性を鍛えることが目的です。
N.Sさんの受容語彙知識から、産出語彙知識を最大限に引き出す狙いもありました。
(受容語彙知識:読んだり聞いたりするときに使用可能な語彙)
もうひとつは、写真を見ながら英語で説明する「Describe the Situation」。シンプルな文だけでなく、関係代名詞などを使った複雑な文も言えるよう、練習していただきました。
トレーニングに慣れると、瞬発性と正確性が向上していきましたね。学んだ表現を積極的に使ってみることで、産出語彙知識も向上していました。
**N.Sさん:**アウトプットのトレーニングは難しかったものの、オーダーメイド感がありました。
普通の英会話スクールでは、決まったカリキュラムでひたすら話しますよね。でもSTRAILでは、「私がいまできないところ」に焦点を当ててくれました。
スピーキング力を効率的に鍛えられている、と実感できましたね。
――STRAILでは、外部の英会話サービスの活用法も教えているそうですね。N.Sさんには、どんなアドバイスを?
小塙コンサルタント:「コミュニケーション・ストラテジー」を実践してみることですね。
ネイティブと会話していると、うまい言葉が出てこなかったり、聞き取れなかったりすることが、よくあります。これを解決する方略やフレーズが、コミュニケーション・ストラテジーです。
ピンチを切り抜ける対応方法と、それに適したフレーズをいくつか覚えておき、スムーズに使えるようにすれば、会話が破綻することはなくなります。
**N.Sさん:**STRAILで教わったストラテジーを、英会話サービスで使ってみようと思えました。
具体的なフレーズだと、単語の意味がわからないときの “What do you mean?(どういう意味ですか)” 。ほかには、聞き取れなかったときの “Could you say that again?(もう一度お願いします)” です。
相手の意図を正確に理解したり、自分の返事を考える準備をしたりするのに役立ちました。
どうやって学習時間を確保した?
――毎日1〜1.5時間は学習していたそうですね。どうやって学習時間を確保しましたか?
**N.Sさん:**朝の時間帯を使い、集中的に学習していました。とにかく忙しかったので、仕事や家の用事がない時間を見つけ、進めていましたね。
――小塙コンサルタントからは、学習の習慣づけのため、何かアドバイスをしましたか?
**小塙コンサルタント:**すでにご本人が工夫していたので、アドバイスは必要ありませんでした。
しいて挙げるなら、課題を明確にお伝えすることですね。課題の解決具合や、宿題の質に基づいたフィードバックを意識しました。
トレーニングの効果を一緒に確認したことで、納得して学習を進めていただけたと思います。
N.Sさん:小塙さんにいつも見ていただいたので、独学よりはるかに緊張感がありましたね。
トレーニングの目的を常に把握できたため、迷わず学習を進められました。ひとりだと、何をどうすればいいか、わからないままだったと思います。
学んだことを学校の現場でも活かしたい!
――スピーキング力が大幅に伸びましたね。何が要因だったのでしょう?
小塙コンサルタント:「課題」を常に意識していただいたことが、大きな成果につながったのではないでしょうか。
VERSANTは、文章構文・語彙・流暢性・発音という4つの観点で評価します。N.Sさんのスコアレポートを見ると、総合的にアップしていますね。
**N.Sさん:**VERSANTは難しかったので、そこまでスコアアップしているとは思わず、結果を知って驚きました。
外部の英会話レッスンでも、講師の話をはっきり聞き取れるようになったんです。会話がつながるようになってきました。
英語力の伸びを実感できています。
**小塙コンサルタント:「聞き取り」は特に向上しましたよね。「文章構文」**に関しては、瞬間英作文や、パターンプラクティスがよくできていました。
英語力の伸びを実感できる瞬間は、今後もたくさん訪れるはずですよ。
――トレーニングの印象や、STRAIL全体の感想を教えてください。
**N.Sさん:**ほかの英会話サービスではやったことのないトレーニングが多く、新鮮に感じました。実際のコミュニケーションで活用できるスキルを、ピンポイントで鍛えてくれると思いましたね。
**「できているところ」と「できないところ」を、毎回的確に指摘してくれました。**コンサルティングで教わったことを、今後の英語学習に活かしていきたいです。
特に、単語暗記やシャドーイングの正しいやり方を学べたのが印象的でした。教えていただいたやり方で、今後も英語学習を続けていこうと思います。
――近々、教員に復帰されるそうですね。STRAILで学んだことを、どう活かしていきたいですか?
**N.Sさん:**STRAILでは、文法の意味をイメージしやすくなる「認知文法」を教えてもらいました。認知文法を活かした指導は、子どもたちにとっても理解しやすそうだと思います。
(認知文法:「ネイティブは言葉を通して世界をどう認知しているか」という発想に基づくアプローチ)
STRAILで教わったメソッドやトレーニングを、学校の現場でも、ぜひ活かしていきたいと思いました。
――最後に、英語学習に励んでいる読者のみなさまへ、メッセージをどうぞ。
**N.Sさん:**コンサルタントを信じて学習を進めれば、スキルは必ず伸びます! そのひとことに尽きますね。