自信を持ちたかった
ーートレーニングおつかれさまでした。TOEIC®では自己ベストの810点を取得されましたね。おめでとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
**石垣さん:**ありがとうございます。よろしくお願いします。
**米山コンサルタント:**よろしくお願いします。
ーー石垣さんは今回どうして英語を学ぼうと思われたのですか?
**石垣さん:**転職のためです。ゆくゆくは通訳など英語を使用する仕事をしたいと考えています。また、英語力を上げて自分に自信を持ちたいとも考えていました。
ーーこれまでの英語学習経験についてお聞かせください。
**石垣さん:**学生の頃から英語が好きで、短大の英文科を卒業した後ワーキングホリデーでオーストラリアに行きました。語学学校に通ったり、田舎の農場で働いたりして、実践的なコミュニケーションを学びました。帰国後は、洋画の字幕を作成するための学校に通いました。また海外旅行も好きでたくさん行っています。
このように英語に多く触れて来ていつかは英語を使う仕事をしたいとずっと考えてきたのですが、ワーキングホリデーや旅行でコミュニケーション力を鍛えたといっても履歴書に書けるような資格を持っているわけではなかったので英語力を客観的に証明できず、いざ転職活動となるとアピール不足な感は否めませんでした。字幕学校でも高いスコアを持っているような人ばかりでいつも気後れしていました。そこで、英語をもう一度学び直して実力を上げる、そしてそれをTOEIC®スコアという形で証明する、と決意しました。
「中級者向けグループコース」を経て「STRAIL」へ
ーーENGLISH COMPANYのことはどのようにお知りになりましたか?
**石垣さん:**英語スクールを探していたときに、友人がENGLISH COMPANYで働いていることが分かりました。話を聞いてみたら、パーソナルトレーニング以外にも様々なサービスがあることを知って興味が湧き、体験会に参加してみることにしました。
ーー体験授業はいかがでしたか。
**石垣さん:**当初自分のネックは文法だと思っていたので、基礎文法の習得に特化した「初級者向けグループコース」の体験会に参加しました。学校で習ったのとは違う斬新なアプローチで文法を学ぶことができ、興味深く感じました。でも正直なところ少しだけ簡単に感じてしまったのです。するとトレーナーの方が個別にカウンセリングをしてくださって、「中級者向けグループコース」を勧めてくださいました。それで改めて中級コースの体験会に参加したところ、「新しい!面白い!なるほど!」の連続でした。短い体験授業の中でたくさんの画期的な学習法を知ることができ、言語習得のプロセスの話なども納得感が高く、効率的に学べそうだと思いました。自分が実力を伸ばし、夢に向かってステップアップしていくイメージを持つことができたので、「中級者向けグループコース」の受講を即決しました。
ーー「中級者向けグループコース」の感想をお聞かせください。
**石垣さん:**体験会での期待通りに新しい学習法にたくさん触れ、学生時代よりもはるかに効率的に学ぶことができました。苦手だった文法も補強できましたし、リスニング、リーディングともに伸びている実感を得ながら受講することができました。また集団形式だったので仲間と切磋琢磨しながら学ぶことができました。
そして中級コースの卒業を控えて、今後の学習をどう継続していくかについて担当の田畑トレーナー(株式会社スタディーハッカー 常務取締役)に相談したところ、STRAILを勧めてもらったのです。「すでに中級コースで学習方法を身につけ学習習慣も形成されていますから、自力で学習を継続させる力はついていると思いますよ。これからは、『STRAIL』で自習メインの学習を進めつつ週に1回の専任コンサルタントによる個別のアセスメントとコンサルティングを通じて、より石垣さん個人に特化した課題発見とそれに対するアプローチを重ねることが有効ですよ。」とアドバイスをいただき、それでSTRAILを受講することにしました。
文法の補強+チャンクリーディングの徹底
ーー米山コンサルタントにうかがいます。石垣さんの当初の印象や課題はどのようなものでしたか?
**米山コンサルタント:**高いリスニング力に比べてリーディングの正確性やスピードに伸び代がある状態でした。理由は大きく三つ。一つ目はとにかくリーディングに対して根強い苦手意識をお持ちだったこと。二つ目は、英文を英語の語順のまま意味の塊ごとに読んでいく「チャンクリーディング」という読み方が徹底されていなかったこと。最後は、文法。基本的な項目の知識はお持ちでしたが素早く意味を引き出せる状態にはありませんでした。また文法に対しても苦手意識をお持ちでした。
**石垣さん:**短大の英文科の授業では聞いたり話したりといった内容が多く、卒業後もコミュニケーション重視で英語に触れてきました。また海外ドラマが大好きで日常的にたくさん見てきました。このような経緯からリスニングに対しては抵抗がなく、一方で、あまり英文を読んだり文法を学んだりはしてこなかったので、苦手意識を持つようになってしまったのだと思います。中級コースで「コア・グラマー」(= 認知文法に基づく、ENGLISH COMPANYオリジナルの文法書)を読んだり、「チャンク・リーディング」を学んだことでかなり改善されはしたのですが、改めて個別のアセスメントとコンサルティングを経て自分の課題を深く認識することができました。
ーーでは、リーディングを強化するためにどのようなアプローチをされたのでしょうか?
**米山コンサルタント:**各問題が短文で構成されている文法問題集を毎日30問解き続けてもらいました。石垣さんは英文を読むこと自体に抵抗があったため、いきなり長文を読む練習をするよりも短文からはじめて徐々に読むことに慣れて行くのが必要だと判断しました。文法問題集を選んだのは、同時に文法の強化を目指したかったからです。石垣さんの学習フェーズに合う問題集を選びました。
取り組み方としては、「短い文章を瞬時に理解できる力をつける」ことを目標に、単語単位ではなくチャンクで読むことを繰り返しお伝えしチャンクリーディングを徹底してもらいました。また問題を解いた後には音読をしてもらいました。音読の際はしっかりと内容をイメージしながら取り組んでいただくことで、日本語を介さずに音・文字・意味イメージを一致させていくことを促しました。
**石垣さん:**内容も簡単ではないし、毎日30問解くのは正直とても嫌でした(笑)。最初はこれだけで1時間もかかっていました。でも米山さんが「これをきちんとやればリーディングが伸びるし、リスニングにも効果が出てもっと力を伸ばすことができる」と常に励ましてくれました。また毎週のコンサルティングでは、問題内容についての質問に答えてくれたり、正しい取り組み方へのアドバイスをもらえたりしたので不安なく続けることができました。
**米山コンサルタント:**石垣さんは嫌だと言いながらも毎日コツコツと取り組んでくださいましたよね。「英文を読むことに対する抵抗がなくなってきた」「楽になってきた」と言ってくださったときは私も嬉しく思いました。
**石垣さん:**卒業した今でもこの学習は継続しています。あんなにリーディングに抵抗があった当時の私からは考えられないことです。苦手項目はすでに2回、3回と繰り返し解いていて、今ではどの文もすんなりと理解できます。また、海外ドラマを見ているときに、問題集に出てきた言い回しや構文が出てくることが結構あります。机上の知識だったものが現実ではどう使われるのかを知ることができると、スッと腑に落ちて一層記憶に残りやすくなりますね。
シャドーイングを正しいフォームで
ーー他にはどのような課題がありましたか?
**米山コンサルタント:**シャドーイングを、より正しく効果的なフォームで行えるように改善しました。すでにシャドーイングの効果や正しい方法については理論的に理解されていたのですが、コンサルティングで直にシャドーイングを見せていただき、個別に指導することで完成度を高めました。シャドーイングでは音声をよく聞いて真似をしながら少し後に声に出してついていくことが重要なのですが、石垣さんは練習するうちに内容を暗記してしまって音声と同時に発話したりすることがありました。一度は音声を追い抜かしてしまって二人で笑い合ったこともありました(笑)。そこで、しっかり音真似をするということを徹底するために、あえて音声の倍速を落として取り組んでいただくようにしました。また音真似のシャドーイングができるようになってからは、同時に意味を想起しながら声に出すシャドーイングにもトライしていただきました。一旦正しいフォームでできるようになるとその後は飲み込みが早く、最後のほうは余裕を持ってシャドーイングされていたようにお見受けしました。
**石垣さん:**シャドーイングにきちんと取り組んだことで、音声知覚の能力が向上したのを感じました。米山さんが言われていたように、自分で言える音が増えると音が聞きやすくなるのだなと実感しています。先日海外旅行に行った際には空港のアナウンスやテレビのコマーシャルがクリアに聞こえたし、チャンクリーディングの癖がついたおかげで、英語の語順通りに理解することができたのです。ネイティブの感覚にまた一歩近づけたようで嬉しく思っています。
人生の中でとても貴重な経験になった
ーー一日の学習時間はどれくらいでしたか?
**石垣さん:**毎日1時間半〜2時間程度です。通勤時間やランチタイムなどの隙間時間を使って取り組みました。卒業した今でも学習は続けていて、毎日45分くらいです。単語、シャドーイング、文法問題集をマイペースで続けています。学習しやすいようにスマートフォンにアプリや音源を入れています。問題を解いている最中に、通販サイトのセール情報などが目に入るとついつい誘惑に負けて見たくなってしまうのですが(笑)、そんなときは、「〇〇駅までは英語、そのあとは通販サイト」のように自分の中でメリハリをつけて切り替えています。
STRAILの自習室もよく利用しました。いつでも使用できるし、広々として使いやすく重宝しました。備え付けのiPadに搭載されている文法動画も役立ちました。また、周りで勉強している人の存在も良い刺激になりました。スーツ姿の人を見ると、「仕事が忙しいのに頑張っているのだろうな。私も負けていられないな」と思ったりして、発奮材料にしていました。
ーーそれでは、60日間のトレーニングの感想を教えてください。
**米山コンサルタント:**石垣さんは目標に向かってコツコツと頑張ってくださいました。文法書は嫌いだとか、シャドーイングができるようになって嬉しいとか、素直に思いをシェアしてくださるし、分からないことは質問してくださるので、コミュニケーションが取りやすい方でした。当初の目標だった800点をクリアできて私も本当に嬉しく思います。次なる目標である900点突破に向けて、この調子で学習を継続し頑張ってください!
**石垣さん:**毎週のコンサルティングで米山さんに会うのを楽しみにしていました。私の学習フェーズや課題をこまめにシェアしてくれましたし、トレーニングの成果を褒めてくれたり、弱音を吐けば励ましてくれたりと、学習面だけでなく精神的にも拠り所でした。毎週月曜日にコンサルティングを受けフィードバックをもらい、それを活かして残りの1週間頑張る、というサイクルをうまく維持できたと思います。
ーーそれでは最後に、これから英語を学ぼうとお考えの方にアドバイスをお願いします。
**石垣さん:**ENGLISH COMPANYの「中級者向けグループコース」と「STRAIL」で学んだこの4ヶ月間は、人生の中でもとても貴重な経験になりました。今では職場でも「英語ができる人」として認められるようになりましたし、スコアを褒められたりもします。英語力が上がったことで自分に自信が持てるようになりました。4ヶ月なんて何もしなければ一瞬で過ぎてしまうけれど、思い切って英語学習に費やしてよかったと心から思えます。
ここが良いと思った理由はスコアの伸び以外にもあります。実は卒業後数週間は疲れ切ってしまって、英語の学習をお休みしたこともありました。そのときに、とあるコンサルタントの方がこう話していたのを思い出したのです。「みなさんはいつかモチベーションが落ちて、『勉強したくない』と思う日が来るでしょう。そんなときはこうしてください。まず一日目は本をカバンに入れて持ち歩く、それだけ。二日目はページを開く。三日目は問題を1問だけ解く。四日目は2問だけ解く……。こうして小さなハードルをクリアしていくうちにまた意欲が戻ってきます。そして習慣になっていきます。だから一度学習から離れてしまったとしても完全に音を上げてはいけません。」私はその通りにしました。そして今こうして学習を継続できています。これは行動科学マネジメントという科学の知見に基づく方法だそうですが、こうした「学習を続けるための技術」みたいなところまで指導してくれるスクールはそうそうないと思うのです。
私は次の目標900点突破に向けてもうひと頑張りしたいと思います。皆さんも一緒に頑張りましょう!